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漆芸

金継ぎは、割れや欠けのある器を直し、使い続けるための漆芸である。工房では、割れた茶碗を持ち込んだ人から「手軽なキットで直したけど食べていいか不安だ」と相談されることがあり、その疑問に答えるには、まず本漆、簡漆、簡易の三つを用途で分けて考えるのが近道です。

漆芸

本漆の金継ぎは、割れた器を修復してもう一度食卓に戻す日本の漆芸であり、古くから椀や箸に使われてきた漆器の延長にあります。工房で生徒からいちばん多く受ける「この器、口をつけて大丈夫ですか」という質問には、接着・充填の材料と仕上げの金属粉で安全性が決まる、とまず答えます。

水彩画

100均の水彩絵の具は、ダイソーやセリアで6色・12色セットがどちらも110円(税込)という手軽さがあり、1色あたりの負担もごく小さい画材です。藤原墨雪はカルチャースクールの初心者講座で、まず110円のセットで試してから決めるよう勧めてきましたが、高い画材を先に買って続かなかった受講生も、

水墨画

落款は、水墨画の完成時に署名(款記)と押印を合わせて入れる、画面を締めるための仕上げの一手です。東洋画では印の朱色や署名の墨が構図の重さを補い、作品そのものの一部として働くので、位置と種類を外すと丁寧に描いた絵の印象まで揺らぎます。

水墨画

四君子は、蘭・竹・梅・菊の四つを指す水墨画の基本画題で、春夏秋冬の四季をそれぞれ映す題材です。長年、初心者が最初に学ぶのは風景や人物よりも先にこの四種だとされてきました。

水彩画

マスキング液は、透明水彩で白く残したい部分に先に塗って乾かすと、ゴム状の膜になって下の紙の白を守る画材です。塗り残しを気にせず背景を大胆に塗れ、星や水しぶきのような細かな白も正確に残せるので、透明水彩で「塗ったら戻せない白」を後から作る数少ない手段として重宝します。

枯山水

枯山水のレーキ選びは、道具の名前から入るより、まず卓上、1〜2㎡の小庭、もう少し広めの庭という自分の用途を分けて考えるとうまくいきます。幅、歯数と歯間、木か金属か、柄の長さ、そして相手にする砂利の粒度まで揃えると、初めての一本でも砂紋の線が乱れにくくなります。

枯山水

枯山水(karesansui)に苔を添えると、石と砂だけでは出せない「陸地」や「森」の気配が立ち上がります。その役を担う代表格がスギゴケ(sugi-goke)ですが、美しいぶん乾燥と風に弱く、植える前にまず「この場所が向くか」を日照の3区分で見極めるところから始めるのが失敗を減らす近道です。

枯山水

朝の縁側から枯山水を眺めていると、同じ直線紋でも朝の光が浅く差す日には陰が細くのび、少し深く引かれた線だけが静けさをひと押しするように浮かびます。砂紋はただの模様ではなく、水を使わずに流れや波、余白の美まで語る、枯山水の読みどころです。

額装

--- 水彩画は紙の作品だからこそ、額そのものの派手さより、デッサン額や水彩額にマットを合わせて、作品が表面材に触れない構造を先に決めるのが筋です。酸フリーのマットや裏板、UV対策のあるガラスかアクリルまで押さえると、見た目と保存の両方で失敗を避けられます。

額装

自作の木彫や水彩を展示用に何十点も額装してきましたが、いちばん肝を冷やしたのは、仕上げ直前にアクリル板が静電気で細かなホコリを吸い寄せ、組み直しになった場面でした。額装は見栄えを整えるだけでなく、作品を守り、紙を長く良い状態で残すための仕事でもあります。

漆芸

--- 金継ぎキット選びは、種類が多いわりに「食器に使っていいのか」「本漆と簡易のどちらが自分向きか」が見えにくく、そこで手が止まりがちです。私は教室でも本漆と簡易の両方を使い分けていますが、週末に1点仕上げたいなら簡易、本気で長く使う器なら本漆と決めると、選ぶ軸がぶれません。