中村 漆嗣
漆芸家・木彫り作家
漆芸家の父に師事し、金継ぎ・蒔絵の技法を幼少期から学ぶ。木工所での修業を経て独立。自身の工房で漆器の修復と木彫り作品の制作を手がけながら、金継ぎ教室を主宰。額装は独学で習得し、木彫り作品を自ら額装して展示する。
中村 漆嗣の記事 (8)
水引アクセサリーの作り方|あわじ結び・梅結びとピアス応用
水引アクセサリーとは、あわじ結びと梅結びを土台にしてピアスへ展開していく、日本の水引細工の入門分野である。金継ぎ教室で生徒に「水引も教えてほしい」と頼まれ、漆の乾燥待ちに結び始めた工房では、最初の壁が結び方ではなく3本の水引が絡んで通し順を見失うことだと分かった。
金継ぎの仕上げ4種|金・銀・プラチナ・色漆の違い
金継ぎの仕上げは、金・銀・プラチナの金属粉で蒔く系統と、金属を使わない色漆継ぎに大きく分かれます。中村漆嗣が金継ぎ教室で同じ白磁の湯呑みを金、銀、プラチナで仕上げ分けて並べると、生徒は色の違いだけでなく器の印象がここまで変わるのかと驚きます。
自宅で始める陶芸|オーブン陶土と焼成代行
オーブン陶土は、家庭用オーブン160〜180℃で硬化する低温硬化型の粘土で、窯を持たずに陶芸を始める入口になる素材です。陶芸は窯がなければ無理だと思われがちですが、実際にはオーブン陶土、焼成代行、電気窯導入という三つの道があり、予算と目指す仕上がりで選べます。
簡易金継ぎと本漆の違い|新うるしはどっち
金継ぎは、割れや欠けのある器を直し、使い続けるための漆芸である。工房では、割れた茶碗を持ち込んだ人から「手軽なキットで直したけど食べていいか不安だ」と相談されることがあり、その疑問に答えるには、まず本漆、簡漆、簡易の三つを用途で分けて考えるのが近道です。
金継ぎ食器は安全に使える?口に触れる注意点
本漆の金継ぎは、割れた器を修復してもう一度食卓に戻す日本の漆芸であり、古くから椀や箸に使われてきた漆器の延長にあります。工房で生徒からいちばん多く受ける「この器、口をつけて大丈夫ですか」という質問には、接着・充填の材料と仕上げの金属粉で安全性が決まる、とまず答えます。
水彩画の額縁おすすめ5選|Fサイズとデッサン額の選び方
--- 水彩画は紙の作品だからこそ、額そのものの派手さより、デッサン額や水彩額にマットを合わせて、作品が表面材に触れない構造を先に決めるのが筋です。酸フリーのマットや裏板、UV対策のあるガラスかアクリルまで押さえると、見た目と保存の両方で失敗を避けられます。
額装を自分でやる方法|マット切りと固定
自作の木彫や水彩を展示用に何十点も額装してきましたが、いちばん肝を冷やしたのは、仕上げ直前にアクリル板が静電気で細かなホコリを吸い寄せ、組み直しになった場面でした。額装は見栄えを整えるだけでなく、作品を守り、紙を長く良い状態で残すための仕事でもあります。
金継ぎキットおすすめ5選|本漆と簡易を比較
--- 金継ぎキット選びは、種類が多いわりに「食器に使っていいのか」「本漆と簡易のどちらが自分向きか」が見えにくく、そこで手が止まりがちです。私は教室でも本漆と簡易の両方を使い分けていますが、週末に1点仕上げたいなら簡易、本気で長く使う器なら本漆と決めると、選ぶ軸がぶれません。